2019年9月10日blog | ズボラに綺麗に見せる収納方法

haikeisyuunou

建築空間的に見れば収納はピシッと揃えて片付けられている方が綺麗に見えるのは言うまでもありません。
しかしながら、実生活に於いてはそれを維持するのは難しい事。
ピシッと揃えられる程大きさの揃った「モノ」ばかりが家にあるわけではありません。
それらが、日常生活においては片付け辛さを生み、上手く片付けたつもりでも
何故か雑多に感じてしまう事があります。
そしてその雑多が次の雑多を呼び込んでいき
収拾がつかなくなるなんて経験皆様もあるかと思います。

「ピシッと綺麗に揃えられた収納」は目標とする片付けたい形だと思います。
でもそれは日常生活での維持が難しく、少々ハードルの高いものである事が多いです。
その為、最初は頑張ったとしても維持の面で挫折される方も多いのではないでしょうか。

挫折してしまうと後はなし崩しにどんどん綺麗さを損なっていきます。
それらを少しでも綺麗に見せる方法はないか?

テクニックの一つをご紹介したいと思います。
それは、
「枠から外れたところにモノを置かない」
です。

人が綺麗と感じる状態として、
「フレームに納まっている」
と言う状態が挙げられます。

例えば、
絵は額内に納まっています。
お弁当箱のおかずはお弁当の中に納まっています。
出かける時の荷物はカバンの中に納まっています。
車は駐車場の線の内側に納まっています。

これらは日常として当然の様に枠内に納めている事だと思います。
しかし、これらがはみ出していたらどうでしょう。
絵が額からはみ出していたら価値が低下します。
おかずがお弁当箱からはみ出していたら持ち運んだ時大惨事です。
カバンから何かはみ出している人を見るとだらしない人かも何て感じるかもしれません。
駐車場から車がはみ出していたらただただ迷惑です。
はみ出る事で害があるものもあります。
枠内に納めた方が使い易いですし、何より綺麗に見えます。
これが「フレーム(枠)に納める」と言う事です。

散らかってしまったり、なんか綺麗に片付いていないと感じている収納を振り返ってみましょう。
本棚の上に本や他の「モノ」を置いたりしていませんか?
高さが1m~1m40cm位の収納BOXだとその上についつい「モノ」を置きがちです。
置き易いですから。
でもそこだけはグッとこらえて全て枠の中に入れる様にしましょう。
ついつい枠の外に置いてしまいそうであれば、枠をもう一段高くして、更にその上には何も置かない様にすれば良いと思います。その方が埃も被りにくくなりますしね。

左にある写真の本棚の様に枠の上に何も「モノ」を置かなければ、
たとえ本が平積みと縦置きが混ざっていても、
納まっている為、綺麗に見えてくるものです。

「枠から外れたところにモノを置かない」

このルールだけでも守る事が出来れば、
ズボラな方でも少しだけ綺麗で気持ちの良い空間での生活が約束されます。



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