2019年11月7日blog | 中間検査。見えなくなる前にチェックして安心を得る仕組み。

haikeihaikin

現在着工中の物件の中間検査がありました。
都道府県によって違いがある様ですが、
静岡県では、木造3階建ては基礎の配筋を検査機関にチェックしてもらい、
合格を貰わなければコンクリート打設が出来ません。
(都道府県によって検査の段階、方法は違うと思うので
詳しくは中間検査をキーワードにお調べ下さい)

今回は現在進行中物件の中間検査について書きたいと思います。
欠陥住宅等に不安をお持ちの方はこの仕組みを参考頂くと
一般の工務店、設計事務所の物件でもしっかり施工されるのだと
少し安心出来る内容かと思います。

静岡県では、木造3階建ての場合中間検査は2回。
「基礎に鉄筋を配置する工事」
「屋根の小屋組み工事及び構造耐力上主要な軸組の工事」
上記2段階で検査を行います。
「基礎に鉄筋を配置する工事」は文字通り、
コンクリートで隠れる前の鉄筋が計算された図面通り配置してあるかを
チェックする検査になります。
「屋根の小屋組み工事及び構造耐力上主要な軸組の工事」は
いわゆる上棟式の少し後、仕上げの壁を施工して柱や梁、耐力壁(地震や風に耐える壁)が
隠れてしまう前に行う検査の事です。

話を戻します。
本日行った検査は前述の
「基礎に鉄筋を配置する工事」に関わる検査です。
検査機関の検査員が立ち合い
適切な種類の鉄筋が適切な寸法で施工されているか
チェックしていきます。

3階建ての荷重を全て受け止める基礎。重要です。
万が一ですが、不適切な施工のままコンクリートを打設してしまっては、
確認のしようがありません。
もの凄く大切な事なのに確認が出来ないってお施主様にとっては
不安になりますよね。
その昔あった構造計算偽装事件も鉄筋の本数が極端に少ないなんて
ところが問題になっていました。(この時は鉄筋コンクリート造の
柱や梁の鉄筋の数でしたが)

お施主様にとってはその不安を解消してくれる検査工程だと
思って貰えればいいのかななんて思います。

検査員の方は鉄筋の種類が異なる各ブロック毎、
丁寧にチェックされていました。
実は私は前日にチェックを済ませていたので、
多少安心の目をもって見守らせて頂きました。

勿論、工務店の監督もチェックをしています。
こうやって何人もの目を通す事で
安心出来る住まいをつくりあげて行くのです。

ハウスメーカーの売りとして、「施工が安心」とか「保証がしっかりしている」と
言った声を耳にします。
私自身もハウスメーカー勤務の時はそれが一般工務店との差別化の一つだと
思っていました。
しかし、今、こう言った関わりを持ってみると、
一般の工務店でもこうした検査を受けしっかりやっているのだと、
改めて思い知らされます。
制度が欠陥住宅を許さない時代になってきているのかもしれません。

逆にこれで欠陥住宅をつくる会社って、
手を抜くと言うより悪意を持っている様にも思えてきます。
他にも工事は沢山ありますので一概にはいえませんが、
皆様の不安がこのブログによって少しでも解消したのであれば
これ程喜ばしい事はありません。

家づくりの参考にして頂ければ幸いです。





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