2018年7月11日blog | 夏の収穫。季節を感じると言う事

tomatotomato

ここ数年、夏前の時期になるとバルコニーでトマトの栽培をしています。
以前はグリーンカーテンを実践しようと思い、
きゅうりやゴーヤをやっていた時期もありましたが、
季節が過ぎた後の後始末の楽さを優先しトマトを栽培する様になりました。
レシピも豊富ですしね。

お客様から住まいに対する要望として、
「四季を感じられる家にしてほしい」
と言うお話しを頂く事があります。

この要望に対して、
・窓を大きくして
・外の木々が見える様に
という提案を考える設計者が割と多くいます。

しかしながら、日常生活において「四季を感じる」事柄は他にもあります。
暑さ寒さ、季節ものの出し入れ、雨や雪、食べ物、家庭菜園、、、
挙げてみると実は季節を感じる事柄は様々なところにあります。

昨今、住宅の設計を考える時、効率や利便を最優先に考える傾向があります。
その際に先の季節を感じる事柄が排除され、結果として眺めると言う行為に
季節を求める様になっていったのではないかと思う時があります。

各ご家庭の事情やエネルギー効率の問題から効率や利便も勿論考えなければ
なりません。しかし、同じ位の優先順位で四季を感じる住まいの要望を
考えてみても良いのではないでしょうか。

もしかしたら、洋服好きなあなたは衣替えに季節を思うかもしれません。
もしかしたら、こたつでぬくぬくしたり、扇風機に顔を近づける事で季節を思うかもしれません。
もしかしたら、生ぬるい風や、涼しげな風を感じ季節を思うかもしれません。
もしかしたら、庭で取れた野菜に季節を思うかもしれません。

効率や利便の追求だけを考えるのではなく、
その「不便」とした行為を考える事が、
実は季節や情緒を感じたい要望の本質なのかもしれません。

四季を感じられる住まいを希望される際は、
是非一度立ち止まって検討してみては如何でしょうか。



2枚目の写真はうちのかわいい売り子です(笑)
あなたの要望はこどもの食育にもなるかもしれませんよ。



一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
当事務所の実績・提案はWorksをご参照下さい。
当事務所の住まいづくりに関する考え方はAbout home「住まいづくり大切にしたい11の事」をご参照下さい。
当事務所へお問い合わせの方はこちらからご連絡下さい。