2020年4月23日blog | 天井をデザインする。間取り図からは見えない空間づくり

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新しいお住まいを計画の際、間取りから決めていませんか?
そして天井の高さの検討になると、
「1階2階共2m40cmで計画します」
「うちは天井を高くとっていて2m60cmで考えています」
みたいに一律で考えていませんか?
空間の心地良さや落着き、個性は間取り図からのみでは
把握しきれません。
また、一律に平らな天井があるばかりでなく、
時には低くする場所、高くする場所、斜めにする場所等
天井に変化を付ける事が心地よさを決める事もあります。

今回は現在施工中の現場の天井施工を例に挙げて、
天井をデザインする事による空間の見え方を紹介したいと思います。

写真は洗面・脱衣所の天井施工です。
出入口側を壁から半径25cmの円弧でつくり
上がった天井から反対側の壁に向かって天井を傾斜させています。
半径25cmの円弧と壁の接点は床から2m05cmの高さです。

全てを2m05cmの天井にしてしまうと低すぎると思います。
洗面・脱衣所の天井裏にある梁は比較的背の低い梁(水平に通っている構造の木の部分)の為、
もっと天井を上げる事も可能ですが、
広さと高さの関係からむやみやたらに天井を高くする事は得策ではない様に感じます。

今回の案では天井を曲面にする事で、柔らかさを持たせ、
壁から天井を連続させた包まれた印象の空間としました。
裸になる空間ではこうした包まれる事による落ち着きを演出する
デザインがあっても良いのではないかと考えます。


骨組みの段階もなかなかかっこいいですね。

一番下の写真が天井を貼った後の空間です。
仕上は壁紙を貼ります。
曲面と傾斜天井の間に幅10cm程の木の板が貼ってありますが、
この部分は木のままを仕上げとして、
この中央にダウンライトを設置します。
天井をいじる時は照明計画の考慮も必要です。

壁と天井が柔らかく連続する空間。
少し包まれる様な安心感を感じませんか?


この物件では、1階2階3階の天井の基準の高さをそれぞれ変えています。
また、各部屋でも写真の様に天井に造作を加えたりしています。

間取り図ではあまり感じませんが、
住み始めるとかなりの頻度で天井は目に入ってきます。
間取りを考えながら同時に天井のつくり方も気にしながら
打合せを進めるとグッと良い住まいになると思いますよ。

皆様の住まいづくりの参考になれば幸いです。





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