2016年5月27日blog | 整理収納も合わせてご提案します。使い易さと心地よい空間の共存を目指して

seirisyuunou

予てより資格取得に向け勉強に勤しんでおりました
整理収納アドバイザー1級を無事取得致しました。

これからの住まいの提案に対し、かっこいい・おしゃれだけではない
「生活の側面を見据えたトータルコーディネートをする設計事務所」
だと感じて頂ける様、資格で得た知識を生かしていきたいと思います。

とは言うものの、実際、整理収納を考えず提案する設計事務所は
殆ど無いのではないか?と個人的には感じています。
新しい住まいに充実した収納を求められる建て主様は大勢いらっしゃるのが現状ですので。
ただ、それらの提案は、設計事務所毎の個人の経験や見解によって
提案される事が殆どです。

何となく分かっていて提案に盛り込むのと
論理をもって提案するのとは違ってくるのではないか。
そんな思いから資格取得を考える様になりました。

今後提案で気にかけたいと考えているのは
「適正な収納量」
です。

今まで接してきた建て主様で
「収納をたくさん欲しい」
と言う要望は何度となくありました。
ただ、そこで、「一体何を収納するのか?どれくらいの頻度で使うモノを収納するのか?」
を深く掘り下げて打ち合わせを行った事は、実は数えるほどしかありません。

理由としては、
「収納をたくさん欲しい」と要望される方の中には
「今後、モノが増える事も想定されるからたくさん欲しい」
と考えられる事が多いと感じていたからです。
今後の想定はしても実生活で思い通りにならないのが現実。
確かに、生活していく中でモノは買い続ける訳で、「=モノは増え続ける」と考えるのも納得のいくところ。
そんな流動的な内容に、「収納を細かく決め過ぎるのは良くない」と感じる部分もありました。

住まいを提案する側として、「この棚にはトイレットペーパーの予備を入れて、ここにはバスタブ用洗剤をしまって・・・」と言った細かい提案をする、と言う話ではありません。

「今、所持しているモノが本当に必要なモノか、モノと向き合う」
「今後、新しいモノを所有する際、本当に必要か検討する」
こう言った、自身の生活の中で囲まれるモノを見極めて欲しいと思っています。
その上で、住まいの収納量を提案したいと考えています。

設計をする際、延べ面積の何%が収納に充てられているかを
計算する事があります。
収納を沢山つくれば収納量の%は上がります。
つまりは生活の居所となる空間の%が減ると言う事です。

「それを何とかして素敵な提案をするのが設計事務所の仕事だろ!」
と言われれば、それもごもっともな意見なのですが。
しかしながら、不要な収納を取り除けばもっと素敵な空間に
なる可能性も出てきます。

「モノに囲まれる生活」から
「好きなモノに囲まれる生活」に変えてみませんか?

好きなモノ(必要なモノ)のみを厳選すれば他は気持ち良い空間に充てられます。
モノを厳選すればモノを探す手間が激減します。
モノを探すストレスを減らして、気持ち良い空間でよりリラックスする。
そんな生活を当事務所の提案で手に入れて貰えたら最高だと感じます。

今までより一層建て主様個人個人と向き合い
その建て主様に一番合った良いバランスの家を
提案していきたいと思います。



一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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