2019年12月19日blog | LDKに必要なものはなに?何かを変えると自由度が増す。当たり前を外して考えてみる。

haikei

LDKでのライフスタイルについて考えてみたいと思います。
LDKとはざっくり言うと、
L・・・リビング:くつろぐところ。
D・・・ダイニング:食事をするところ。
K・・・キッチン:料理をつくるところ。
です。

ではこの中にはどの様な家具が置かれているでしょう。
L・・・リビング:ソファ、テレビ、テレビ台、オーディオセット、コーヒーテーブル、書棚、、、
D・・・ダイニング:テーブル、椅子、食器棚、、、
K・・・キッチン:キッチン調理器具、食器棚、冷蔵庫、ウォーターサーバー、パントリー収納、、、
どの空間にもそこそこ大きい家具が入ります。

今回提案したいのは、
「これらの家具全てを揃えるのではなく、
何かを取り除く事によって劇的に居心地の良い、
時には使いやすい空間をつくる事が出来る」
と言った内容です。

ライフスタイルの欧米化によって様々な家具が取り込まれる様になってきましたが、
それら全ての家具を取り込むには日本の住まいは狭すぎる場合があります。
本来、生活において使い勝手を良くするはずの家具が、
空間を圧迫し結果として使い勝手も悪くしてしまっては意味がありません。

先の提案は、
それらの圧迫を少しでも軽減し、
空間も使い勝手も程よいバランスにしては如何でしょうか。と言うものです。

例えば、
ソファを無くす:
床座にする事で人が沢山呼べる様になります。
ソファにある洋服等の置きっぱなしがなくなります。
床暖房を入れれば、気持ちいい床に接する面積が増えます。

ダイニングテーブルを無くす:
リビングにローテーブルを置き、そこで食事をする事で、
食事以外の時のリビングスペースが広くなります。
ダイニングテーブルの上に置きっぱなしの調味料・小物等が片付きます。

テレビを無くす:
スマホ、タブレットで何でも見られる現代では、
40型のテレビがリビングのメインに据えられる必要性は最早ないのかもしれません。
テレビが無くなるだけでスペースは広がります。
ソファをテレビではなく窓の外に向けた方が癒されるかもしれません。

キッチン調理スペースを無くす:
徒歩5分で24時間空いているコンビニがあるお宅では
キッチンの必要性すら無いかもしれません。
「無くす」が大げさでも、ちょっとした湯沸かしと流しがあるミニキッチンと
最低限の食器が収納出来るスペースがあれば広いキッチンは不要かもしれません。

最後のキッチンはやりすぎかもしれません(笑)
しかしながら、
「何かを取り除く事」は、決して「不便になる事」とは限らないのです。

靴を脱ぎ床に座れる文化のある日本では、
LDKにおいて家具の何かを取り除く事は決してマイナスばかりではありません。
間取りを考えてもなかなかしっくり来ていない方、
間取りが手狭に感じる方、
ちょっと人と違った住まいを探しているけれどどう手を付けて良いか分からない方、
どうも部屋がごちゃごちゃしてすっきりしない方、
是非参考にして頂ければと思います。


個人個人、お宅お宅に合った住まいを見つける一助になれば幸いです。




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