2018年1月9日NEWS | 耐震補強工事構造現場見学会のお知らせ

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現場見学会のお知らせです。
いつもお世話になっている望月美幸建築設計事務所さんの改修物件で
構造の現場見学会を開催致します。

明治元年に建てられた古民家の耐震補強工事の途中経過をご覧いただけます。
特徴としては、石場建て、荒壁パネルを使用し限界耐力計算法にて構造計算しております。
古民家ならではの解放感を残しながら耐震補強することを目指しました。

ちょっと難しい内容になりますが、、、
例えば、新築を建てる場合、筋交いや構造面材と呼ばれる地震に対応する壁の補強を入れなければ現在の建築基準は満たされません。
明治元年にこの建築基準は法律として無く、この頃の建物に壁の補強は入っていない事が多いのです。
ですから、明治元年の建物を現在の建築基準に見合う耐震の建物にする場合には、どうしても壁の量を増やす必要があるわけです。つまり、窓を小さくしたり、間仕切り壁を多くしたりしなくてはなりません。
しかしながら、明治の建物が地震に対して全く無防備と言う訳でもありません。
昔ながらの土壁や頑丈な梁等は構造的に有効なものと見る事が出来ます。
非常に手間の掛かる作業ですが、これら耐震に有効な要素を一つ一つ拾っていってそれでも足りない分を特殊な工法を用いて補強していくやり方が、限界耐力計算法と言う計算を用いた改修方法になります。

南に大きく掃き出し窓があり、昔ながらの畳の続き間となっている古き良き古民家をなるべく維持しながら耐震補強を行いたいとお考えの方に参考になる物件だと思います。

ご興味がある方は是非ご覧ください。

日時:2018年1月13日(土)13時~16時
場所:静岡市葵区牛妻
※見学希望の方は当事務所のメールフォームかEメールにてその旨ご連絡頂ければ
後日、案内図を送付致します。