ここ数週間プランニングに勤しんでいます。 少し久しぶりのプランニングにテンション上がり気味です。
設計事務所の仕事では、
初回提案(ファーストプレゼン)
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基本設計
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実施設計
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見積調整・確認申請
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現場監理
と大きな流れがあります。※詳しくはFlow&Feeをご参照下さい。
フローの下流に進むにつれて図面は細かくなり事務所の作業も全体の計画を見るところから細かなパーツを見る作業へと進んでいきます。
どの段階にもそれぞれの面白さがありますが、私個人としては主にプランニングを行う初回提案が一番楽しい工程だと思っています。
楽しさの醍醐味は何と言っても「妄想」です。
プランニングは住まう人の生活を妄想し線を引く作業だと思っています。
勿論、法律の事や構造の事も考えないといけないのですが、
「プランニングの上手い人=妄想に長けた人」と言っても良い様に思う位です。
プランニングは平面のみで考えている訳ではありません。
広いリビングの要望があれば平面以外に天井高もある程度高くしようかとか、でも、トイレは籠りたいから天井は低くしたいなとか、高さ方向の妄想も加わります。また、近隣の関係から光や風の通り具合等、妄想は止まりません。
設計者によってプランニングのやり方は色々あるかと思いますが、私は頭の中で疑似体験しながら線を引く事が多いです。設計者の中には紙面上をみてきっちり論理立ててプランニングする人もいるかもしれません。私のやり方がより妄想的なやり方故に「妄想」と言っているのかもしれませんが、この作業が一番理解が深まり、楽しく出来るやり方だと思っています。
そして、妄想の上完成させたプランに対してよくやる事が「寝かせる事」です。
例えば、提案書や作文等の文書を作成する時、書いている時は会心の出来だと思っていたものが、
一晩寝て読み返してみるとそうでもなかった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
プランニングでも同様の事がよく起こります。
次の日に見返すと昨日乗りに乗って描いていたのに、思った程会心のプランではないなと感じたり。。
これは1日寝かせるより2日、2日寝かせるより3日、3日寝かせるより7日寝かせた方がより顕著に見えてきます。
ある程度寝かせて、再検討して、それでも良いなと思えるものを提案する様心掛けています。
今回もきっちり寝かせる時間を頂いております。
この至福の工程にテンションを上げながら、
気に入って頂ける事を願って作業は続きます。
一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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