2018年5月4日blog | 読書熱再来。小説が人を結ぶ事もある。

novel

先日、お客様を当事務所へご案内する機会がありました。
当事務所は自宅兼事務所で私が10年前に設計した自邸でもあります。
自邸として建てる時に考えた事、
住み始めてからの家族の変容、転職、
実際に10年住んでみての成功と失敗、
等々、、、
これからご自宅の新築をご検討のお客様にお話し致しました。

私にとってここで暮らした10年はあっという間の様に感じておりますが、
10年経つと、家族の住まい方は大きく変わるものです。
1歳の子供は小学校卒業を迎えるし、小学生は高校を卒業し家を出ているかもしれません。
私にも大きな変化がありました。
そんな実感を少しでも持って新築計画に挑んで頂けたらと思います。

来て頂いたお客様の中に読書が好きなご夫婦がいらっしゃいました。
私も読書、特に小説が好きで仕事場の本棚にも小説を並べています。
その本を目にしたご夫婦が興味深そうに話し合っておりました。
お伺いしたところ、とても本の趣味が合うとの事。
特に伊坂幸太郎さんと星新一さんをセレクトしている当たりに共感を覚えてくれたとの事でした。
確かに、、
伊坂幸太郎さんを好きな方は割りといるかもしれません。
星新一さんは年代が古いので少し年上の方に読者層が多いかもしれません。
どちらも人気の作家ですが、どちらも好きで持っていると言う方とは確かに
私も出会った事はありません。
私もそのお話しに共感を覚えました。
お客様は私よりも熱心な伊坂ファンで、伊坂幸太郎さんの本は全て揃えているとの事でした。
伊坂さんの本は別の物語に同一人物が登場したり、それでいて物語に多様性があり、
ついつい揃えたくなる作家さんです。
私は途中で「揃えきれない!」と諦めてしまいましたが
そのお客様と出会って以降、気になりだして読み返したりしています。

どんな趣味でもそうですが、
同一の趣味の中でもコアに同一のものが好きだったりすると嬉しくなりますよね。
そういう方に出会うと、
その方が他に面白いと思って愛読している本を聞きたくなったり、
こちらの本を教えたくなったりします。
本好きな人ってそういうところあると思います。(少なくとも私は)

今回のお客様は当事務所でのご検討ではなく、
家づくりのお手伝いとしてご案内させて頂きましたが、
素敵なお住まいを新築される事を願っております。

「本に囲まれた家」みたいな住宅も設計してみたいな。なんて感じた出来事でした。



一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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