2月24日25日の2日間オープンハウスを行います。
※詳しくはこちらのNEWSを参照下さい。
見どころの一つに「間取らない間取り」があります。
「間取り」とは文字通り空間を区切って「間」を取る事です。
特に、それぞれの個室となるとプライベートの確保から壁を立ち上げて間取りをつくります。
今回のお宅では2階がその個室となるのですが、
立ち上げられた壁はトイレのみです。他は引き違いの襖を取り付けて間取りをつくります。
しかもその襖も宙に浮いた鴨居に取り付けられ、鴨居の上は壁も何もありません。
(写真1枚目参照)
全ての鴨居に襖を取り付けると6つの個室ユニットと中央のホールが出来上がります。
一つの個室ユニットは3.7畳程です。
このユニットを2つセットで寝室としたり、
共通のスタディスペースにしたり、
物干しスペースとしたり、
子供室としたり、、、
その時々に応じて自由に襖の位置を変えて間取りをつくり変えようというのです。
これが「間取らない間取り」です。
昔設計したお宅で、今は部屋が余ってしまっていると言う話を何件か聞いた事があります。
設計した段階では必要でも、子供の独立等何らかの理由により人員が減り部屋が余る事があります。また、人員が増える等の逆も然りです。
新築を計画される時、ついついその時の状況に考えを奪われがちですが、
家は家族変化とは無関係にずっとその形であり続けます。
少しでも、家族の変化に柔軟に対応出来る家の形があればと思うところです。
そうした考えを今回のお宅はこれ以上ない形で実践していると言えます。
何十年と住み続けるお宅です。
何かの時の為にとっておく空間があっても良いかもしれません。
でも、もし何かの時がずっと来ないのであれば、、、
今回のお宅の様な手法を用いて空間を使い切りながら暮らすのも
一つの手かもしれません。
皆様の住まいづくりの参考になれば幸いです。
注:画像2枚目のオープンハウス案内は、画像をクリックすると拡大表示されます。
一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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