bulbs line

lighting

静岡市葵区 用途:店舗 照明の部分改修 
設計期間:2021年11月 工事期間:2022年4月 写真:橘 薫

回帰的な刷新

店舗の照明改修工事です。創業昭和三年の漢方薬局は地域に根差し、愛され、営業を続けてきました。店舗は脈々と受け継がれる中、時代を経て、照明装置は蛍光灯からLEDが一般化しました。蛍光灯からLEDへの改修では照明器具以外にも様々な付帯工事が発生します。蛍光灯を使用し続けた天井のクロスは焼け、蛍光灯の跡が残り貼替が必要になります。器具サイズも変わる為、配線のやり替えの必要も出てきます。本計画では、ただ器具を変更すると言う行為に、居心地の良さや漢方薬局らしさと言った要素を付加する刷新を試みました。クロスの焼けや跡は15mmの杉板を上から貼って覆い、LEDの裸電球を整然と並べる事で少し懐かしさを感じられる回帰的なデザインとしました。クロスの貼替工事や下地のやり替え工事を発生させず、意匠性の高い杉板でカバーするこの工事は、クロス貼替工事とほぼ同額で実現する事が可能となりました。この空間での時間がお客様の癒しの一助になればこれ程嬉しい事はありません。



大天堂薬局様
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