靴の脱ぎ履きがある日本では、ほとんどのお宅にある玄関。
住宅設計をする上でも住まいに必要なものとして必ずと言って良い程
計画します。余りに当たり前過ぎる内容の出だしですいません。。。
今回ご紹介したいのは玄関を広く取りたい方へ向けた情報です。
元々、日本にはお客様をおもてなし、また、家の格式を示す象徴として玄関がありました。
(もっと古い語源とかになると話が長くなるので、末尾にウィキペディアのリンクを添付しておきます。)
その名残からか、今でも玄関を広く取りたいと希望される方は多くいらっしゃいます。
名残としてで無くても広い玄関は気持ち良いものですしね。
しかしながら、機能性を重視した昨今では、ただ玄関を広くするだけでは空間的に
もったいないと言う考えも出てきます。
そしてただ広くしただけでは結果として靴が脱ぎ散らかしになってしまう、なんてことも。
では、玄関に靴の脱ぎ履き以外の用途を何かつくってみると言うのはどうでしょう?
植栽を置く、小話用のテーブル・イスを置く、自転車を置く、好きなものを並べたアトリエにする等々。
歴史的背景からの言葉を借りれば“土間”と言う考え方に寄せてみるのです。
但し、昔の炊事場の様な用途では無く、おしゃれに見せられる用途を選ぶ事をお勧めします。
(とは言いましたが、個人的にはどんな用途でも工夫次第でおしゃれに見せる事は可能だと思っています。)
靴を脱ぎ履きする以外の何か、を取り入れる事で玄関を広く取る意味が生まれます。
ここで大事なのは“広くして何かに使う”のでは無く、“何かに使いたいから広くする”という事。
そうした“意味”から考える事で、機能的にも勿体無くない広い(または広く感じる)玄関をつくる事が
出来るのではないでしょうか。また、意味をしっかり持つことは整理整頓を促し、綺麗に保つ事にも
一役買ってくれます。
もともと綺麗に保つ習慣のある方は“とりあえず広くして何かの用途を生み出す”と言うアプローチも面白いかもしれませんが、つい靴が脱ぎ散らかってしまうという方はこれらの事を検討してみてはいかがでしょうか。
補足(ウィキペディアより)
玄関:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8E%84%E9%96%A2
土間:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E9%96%93