現在進行中の案件が打ち合わせ大詰めを迎えております。
打ち合わせ内容とお見積りの折り合いがなんとかつき、
図面をまとめる作業に入ります。
図面としては、ここが個人的に一番神経を使うところ。
この図面は現場にも流れる図面の為、入力漏れや書き間違い、
図面同士の不整合、図面と見積もりの不整合等が無いかチェックしていきます。
いまだにですが、チェックは紙に出力して赤で書き込みを入れて確認しています。
何度かペーパーレスを目論み、PCの画面上のみでチェックをした事もあるのですが、
記入ミスは発生してしまいます。
今回もかなり注意して図面を作成していたつもりですが、
紙に出してチェックしてみると、、、
ご覧の通りです。
やはり、これは通過儀礼みたいなものなのかな。。。
紙に出すと、入力漏れが山ほど見つかります。
また、この図面では現場に伝わらないな、別に詳細図が必要だな、
等と図面の追加の必要性も見えていきます。
ある種、仕事量をどんどん増やし、自分で自分の首を絞めていく作業ですね。
現場で合わせる必要性があるものもあるのですが、
図面も何も無ければ現場も手が付けられません。
何より、ここで手を抜いてしまったが為に現場で違う仕上がりになってしまった
何てのは、デザインを仕事としている設計事務所としてはあってはいけない事だと思うのです。
それにこの作業は設計事務所としての創造作業です。
もしかしたら、事務所としての標準的な図面を増やす事で、作業効率が上がるのかもしれません。
しかし、今の私の事務所としてはより洗練された、より綺麗に見える空間を細部まで
考えたいと言う思いがあります。
以前、私の大先輩から、
「他と違うと思わせるにはどこか標準と外れなければならない」
と言うアドバイスを頂いた事がありました。
建築にはある程度決まった寸法と言うものがあります。畳の大きさだったり、尺の考え方だったり、一般流通部材の使用であったり。。
しかし、その当たり前に考えている標準的な寸法をわざと外す事で
オリジナリティを生み出す事が出来ます。
当事務所はそこを大切にしています。
勿論、標準をつくる良さがあるのも事実です。例えば図面の簡略化による効率化が出来たり、現場の施工精度が上がったり。。
ここの考え方がそれぞれの設計事務所の色に繋がっている部分もあるかもしれません。
先ほど自分の首を絞めると書きましたが、
このオリジナリティを求める作業は完成を想像すると替え難い作業です。
そこにワクワク感を抱く自分がいます。
まだまだ序盤。図面完成は遠い道のりですが、
コツコツと作業は進みます。
静岡市の設計事務所:一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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