2017年3月6日blog | 娘初節句。住宅事情が節句のスタイルを変える。

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日本の伝統行事から離れて久しいこの頃。
昨年娘が生まれた事で我が家も初節句です。

五節句では、人日の節句(1月7日)で七草粥を食べる位しかここ何年も行っていませんでした。
実際桃の節句にしても、娘は生まれて間もないので雛人形も来年にしようかと
考えていたところです。そんな時、夫婦の両親共に勧められ購入を決意。
場所の事も考え二体の親王飾りにしました。

私は住宅の提案を考える時、そこに住む人々の生活を第1に考えプランを練ります。
生活とは朝起きて、食事をして、家事をして、育児をして、勉強して、くつろいで、睡眠をとる等々、日々の生活の事です。

年1回の行事は正直二の次になる事が多いです。
しかしながら、人によっては、こうした年1回の行事を大切にされている方も数多くいらっしゃいます。
私見ですが、もしかしたら、大切にされている方々は、「ただ行事を大切にしたり好きなのではない」のかもしれません。

こうした行事を通して人が集まり、健康や近況を確認できる。
そんな人とのふれあいを大切に、そのきっかけとして行事を大切にしているのかもしれません。

限られた建築条件から、客間や床の間は徐々に姿を消し、畳の和室を組み込まないプランも
増えました。
昨今の住宅事情からやむを得ない部分はあるかと思います。

今回の行事を通して、
この様な条件下で二の次にしていた設計において、行事の大切さを認識させられた気がします。

雛人形が飾れるスペースが狭くなっても、人が集まる仕組みを考える事は出来る。
行事をきっかけに、日常の生活行為だけでなく、もっと広く住まいの意味を捉えて
設計をして行こうと感じた1日になりました。


最近は娘の成長が楽しく、日々の変化が愛おしい親バカな毎日です。
しかし娘にはクールにあしらわれ。。。



一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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