2020年6月21日blog | 建物を建てる前に。駐車計画の最終確認をする。

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2020年6月21日。大安吉日。
本日より新たな現場がスタートします。

現場の進捗に合わせて皆様に
住宅について、
住まい方について、
工事現場について、等々、
建築に関する有益な情報を発信出来ればと考えております。

本日は地鎮祭でした。

地鎮祭をやると言う事に関しましては、過去に書きました
「blog | 地鎮祭をやると言う事。安全祈願以外のメリット」
をご参照下さい。
http://sakaki-atelier.net/news/blog-%e5%9c%b0%e9%8e%ae%e7%a5%ad%e3%82%92%e3%82%84%e3%82%8b%e3%81%a8%e8%a8%80%e3%81%86%e4%ba%8b%e3%80%82%e5%ae%89%e5%85%a8%e7%a5%88%e9%a1%98%e4%bb%a5%e5%a4%96%e3%81%ae%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%83%83/

地鎮祭それ自体については過去のブログに譲るとして、
今回はこの土地での建物の位置決めについて起きた出来事を
ブログにしたいと思います。

こちらの土地は手前に車を縦列で2台×3列、計6台を
停められる様な配置計画としています。
図面では車の寸法を想定して敷地に建物配置を行っております。
しかし、例えば、図面で見た計算上の車縦列2台分の10mが現地で実際にみる
停めやすい10mとは限りません。
思ったよりギリギリで留めにくいかもとか、
前面道路が狭かったり、電柱が邪魔したりで切り返しが難しい等、
実際にみて試して気付く事もあります。

今回のお施主様は計画段階で、実際に現地で車をバックさせたり、
頭から突っ込んだり、切り返したりして
シュミレーションを行ってくださっていました。
その為、実際に建物の位置出しをした後に駐車場の残り寸法を確認頂いた時も
ご納得が早く、とてもスムーズな現場確認となりました。

3枚目の画像は地鎮祭の為に業者とお施主様の車、計6台が停まった様子です。
この奥のテントや祭壇がある辺りに建物が建ちます。

ここまで駐車スペースを確保出来る敷地は個人邸としては
そう多くないと思います。
工事部隊としては有り難いですね。

駐車計画は、新しいお住まいを計画する際に、
先ず最初に敷地に落とし込む要の計画といえます。
先ず最初に建物を落とし込んで、余白で駐車計画をする、
何てことは考えられません。
狭小敷地では車を停められるスペースを当然確保してからでなければ
建物を建てられるスペースを割り出せませんし、
広い敷地では広い敷地なりに駐車場から玄関までの動線等を
考慮しなければ、良い建物計画とは言えません。

もし、あなたが、住まいのご提案を受けるなら、
先ず最初に敷地のどこに駐車計画が来るのか、
その位置での出し入れに納得が出来るのか、
乗り降りする余白は適切か、
玄関との関係は適切か、
を確認してから、建物の計画に入る事をお勧めいたします。

「もの凄い狭小敷地で、駐車にしっかりスペースをとったが為に、
住めない建物になってしまった」
なんて事が起こる程の狭小であれば駐車に無理を強いるのも
仕方のない事かもしれません。
しかし、敷地が30坪程度以上ある場合であれば、大抵の場合
無理の無い駐車計画は可能だと思います。

住まいの提案を受ける際には、
間取りや外観に目を向ける前に、
一呼吸おいて、
先ずは建物の回りに目を向けてみると
今後の住まい方の苦労が少し軽減されるかもしれません。
いえ、駐車の苦労が無くなると
日々のストレスはかなり軽減されます。

皆様の住まいづくりの一助となれば幸いです。








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