2017年7月14日blog | 解体するまで分からない建物の骨組み。リノベーションの土台見えてきました。

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清水のリノベーションの進捗です。

改修工事(リノベーション)の第1関門は解体工事です。
解体する範囲を間違い無い様に事前に打ち合わせを行います。
また、今回はお施主様が住みながらの改修工事になる為、
「お風呂をなるべく使える様に」
「開口部が解体されて開けっ放しの状態になるのをなるべく短くする」
等の配慮が必要になりました。

建築側としては、何と言っても構造が使えるものであるかどうか。
腐食等の劣化があれば交換の必要が出てきます。

壁が剥がされ、天井が剥がされ、床が剥がされ、、、
木造の全体像が見えてきました。
結果は、写真の通り。
とてもきれいな状態です。60年前の職人魂を感じずにはいられない
美しい構造をしていました。

次に注意した点は、木造の骨組みの組み方。
今回は2階の床を抜いて、大きな吹抜けをつくろうと言う計画を立てています。
既存の柱、梁はなるべく残したいと考えていますので、
吹抜けをつくった時に梁がどの様に見えてくるのか。
天井・床を剥がす前は梁の掛け方は見えていません。
柱は見えていた為、柱の位置を参考に梁の位置を推測して提案を行ってきました。
梁の組み方が私の想像と違っていたら、計画そのものの変更の可能性も出てきます。

こちらの心配事も、解体され骨組みが見えた事で安堵に変わりました。
概ね想像通り。

それにしても、綺麗な構造です。
床下の大引きも綺麗な状態でしたのでそのまま使えそうです。

お施主様の先代が良い人間関係を築き、
良い職人さんに良い仕事をしてもらったのだと改めて
思う現場です。

今回のリノベーションでも、私をはじめ、
この仕事に恥じない様、良い仕事をしていきたいと思います。

解体屋さんは毎日綺麗に仕事をしてくださっています。
毎日、仕事を見ているお施主様も満足している様でした。

今日、現場に行った時に言われたお施主様の言葉が印象に残ります。
「朝起きたら、すごく明るいから電気点けっぱなしかと思った」
解体は日中のみで電気設備は使用していません。

写真で見る通り、今まで暗かった箇所にまで十分に
光が入ってくる様になりました。

今回の計画は、この光をなるべく活かした空間となる予定です。

来週からは大工工事。
私も足繁く現場に向かいます。




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