2019年8月21日blog | 仕事と子育てと

haikei

昨年末に第2子である長男が生まれ、2歳児と0歳児を育てる自宅兼用設計事務所になりました。
住宅を設計する設計事務所はこれからの生活空間に夢を与える仕事。
事務所としても夢を抱いて頂ける様な空間づくりを心掛けているのですが、子育てとの両立となるとどうしても生活感が出てしまい、素敵な事務所を維持するのがなかなか難しくなってきております。

最近そんな私生活を目の当たりにする事で、多少散らかっていたり、雑多に見えても素敵に見えるデザインってどんなものだろうと考える様になりました。

モノが無くて、
統一された見栄えの良い家具があって、
オリジナリティ溢れる空間があって、
モノトーンでまとめられて、、、
と言った空間を考えるのも勿論好きなのですが、
私の様な子育て世代にはその様な空間は非現実的なものなのかもしれません。

しかしながら、子育て世代のお客様は比較的年齢層も若く、新しいデザインに敏感な方が多いのも事実です。
デザインに敏感なのに、子育ての為にデザインを諦める。。。
何か勿体ない気がしてきます。

子育ても視野に入れながら、デザインも諦めない。
実際、住宅の視点から見れば、子育てよりもデザインされた空間の方がそこに有る時間は長いのです。

私自身子育てを経験する事で、デザインは2の次、まずは子供の危険回避や
手の届き易さ、使い易さ優先と言う考えになる事は物凄く実感しました。
もしかしたら、素敵な空間デザインとそういった日常は別に考える、と言った発想の設計事務所も
あるのかもしれないとも感じました。
その人の一連の生活や人生の連続の中では一緒に出来ない事と考えてしまうかもしれません。


でも、折角子供との生活をする機会に恵まれたので、それらを諦めない、
日常的でありながら、どこかオリジナリティを感じ非日常を味わえる様な空間づくり、
そんなデザインを提案出来ればと考えております。





静岡市の設計事務所:一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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