静岡市清水区で現在進行中の改修工事現場の進捗です。
無事解体工事も終わり、大工工事が始まりました。
建物内部を骨組みだけの状態にして床→1階壁→天井→2階壁の順番で施工していきます。
改修工事(リノベーション)では、古い壁を剥がして見るまで構造がどんな状態になっているかわかりません。
予想した通りの位置に柱・梁が入っているか。
腐食などによる補修の必要性がないか。
基礎の上にちゃんと柱が乗っているか。
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今回のケースでは、腐食は殆ど見られませんでした。
(一部、お風呂場付近の柱に腐食が見られた為、腐食部分を切断、新しい柱を継ぎました)
梁は概ね予想通り
(改修後梁は現しとなる部分がある為、予想通りで助かりました。。。)
柱は数か所予想と違っている部分があった為、新しい柱を追加しました。
見てくれのデザインだけでなく、
耐震補強も行います。
このお宅は建物全体の改修ではなく、一部を既存のまま利用します。
(実際、その既存部に住みながらの改修工事になります)
そのまま残す既存部分にどの様に耐力壁(筋交い等)が入っているか分かりませんから、
この改修部分でバランスよく補強される様に筋交いの位置を決定しました。
筋交いを入れるにあたって基礎も必要になります。
予想した位置に基礎が入っていなかった為、基礎も部分的に追加となりました。
(またの機会に書きたいと思いますが、
この筋交いの位置が、今回の案件の空間デザインの肝になっていきます。)
耐震補強以外に、住まいの環境も変えていきます。
大きな吹抜には断熱が欠かせません。
元々土壁だった部分は、土壁の断熱性能を活かす為残し、その内側に
断熱材を追加するという方法をとる事にしました。
土壁と断熱材の間には通気層を設けます。
部屋の広さは新しい壁の厚み分、10cm+10cm=20cm程度狭くなりますが、
それでも十分に広さが確保されてる為、この手法を選びました。
この現場を担当して頂いている大工さんは
よく質問をしてくれます。
間取りの確認
フローリング等の割付の確認
細部の確認
解体後発覚した変更内容の確認
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作業毎に事前確認をしてくれる為とても助かります。
中には、それに便乗して図面と変えたい要望を出したりもして。。。
全体の仕上げ工事はまだまだ先ですが、フローリングは先に張っていきます。
このお宅ではタモの無垢材を選びました。
ユニフローリングと言う長手方向に短い無垢を継いだ材料になります。
本当は長手も一本ものの無垢にしたいところですが、コストとのバランスをみて
ユニフローリングにしました。
この点において、見栄えに対する多少の心配がありましたが、張られている状態を見て
中々綺麗な仕上がりに安心しました。
床が仕上がり、汚れない様養生をしてまた暫く床は見れなくなります。
大工さんは現場がそのまま作業場になります。
自分が効率よく使い易い様に。
壁の下地の胴縁と呼ばれる横に渡した桟を上手く利用して作業道具を
収納していました。
暑い日が続きますが、無理せずご自愛頂きながら作業を進めて頂ければと思います。
まだまだ作業は続きます。
一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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