2016年9月2日blog | 築100年の平屋リノベーション(仮称)進捗。提案→見積もりまで。

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築100年の平屋リノベーション(仮称)は現在見積もり依頼まで進んでおります。
正式に提案依頼を頂いたのが、7月初旬。
そこから1ヵ月程のお時間を頂きプレゼンテーションを作成しました。

住宅メーカーで働いていた私としては考えられない位の時間を頂いております。
会社にもよると思いますが、多くのハウスメーカーでは2週間前後で提案が出てくる様です。
それを思うと当事務所のレスポンスの悪さを感じてしまいます。
心苦しい事この上ないのですが、
独立してみて、やはりこの位の時間は最低でも掛かってしまうものだと身をもって知りました。
その分、「依頼して後悔した」と思われない様に。。。

今回は1棟丸ごとの改修工事(リノベーション)です。
イメージを掴みやすくする為、使い勝手を説明し易くする為に平面図とCG・模型迄作成し提案に臨みました。

結果としては、、、
大枠満足頂けた様です。
良かった。
(こう言う事を自分で書くのってとても恥ずかしいですね。。。笑)

お客様からは当初、
「余り要望を出さずサカキアトリエさんにお任せで提案してもらおうかとも思うんです」
と言うお言葉を頂いた事がありました。
とても有り難いお言葉。
この言葉に、
「自分の作風を全面に出してやろう!」と意気込む設計事務所さんもあるかと思います。
しかし私は、
「なるべく要望があれば出して欲しいです」
とお伝えしました。

私個人の考え方ですが、
私は、私の設計で出来た建築は「私の作品」であるとは思っていません。
勿論、世に出す際には、当事務所の営業として協力頂きたく
その際には作品と言う言葉を使う事もあるかもしれません。
しかし、建築は依頼主様が多額の費用を負担し、その上で多様な業種が集まり造るものです。
そんな建築は、依頼主様の満足行くものである事が大前提だと考えています。

その意味で建築は、絵画や彫刻などの「作品」とは根本的に質の異なるものだと考えております。


お客様は私と年の頃が近い若いご家族。
デザインされた建築やインテリアを見るのが好きだとの事。
感性が近い建築家と家づくりをしたいとの願望があり
私を候補に挙げて頂きました。

提案をご覧頂き、そこに満足を頂けた事は本当に嬉しい限りです。

提案後、費用の見込みを立てる為、工務店へ見積もり依頼を行います。
今回はローンを組むため、ある程度精度を持った費用の見込みを付ける事は
とても大切です。

ここで見積もり依頼用の図面を作成する為に1ヵ月程のお時間を頂きます。
更に工務店の見積もり算出に1ヵ月。
つまり新規ご依頼から概算の見積もり算出まで3ヵ月を頂く事になりました。
この辺りも心苦しいところです。

お客様も私も逸る気持ちを抑えつつ。

次は約1ヵ月後の見積もり提出です。
提案内容が、見込みを付けた予算にうまく納まるか祈るばかりです。

一級建築士事務所SAKAKI Atelier(サカキアトリエ)
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